今年は、コロナの影響もありひたすら家にいる年でした。
また、せっかく時間ができたのなら何かに挑戦しようということで、初めて本格的にkaggleに参加をする年になりました。
今年は機械学習に限らず割と幅広く本を読んだので紹介をします。(機械学習に関する情報はほとんど論文から仕入れるようになったので、昨年と比較すると減りました)
ちなみに、昨年読んだのは






この辺りでした。
最近は、興味のベクトルが機械学習という技術方面から
kaggle、サプライチェーン、プロジェクトマネジメント、という方向に向いています。
それでは、紹介していきます。
Contents
Kaggleで勝つデータ分析の技術
はい。言わずもがなですね。(笑)
最近は、kaggle初心者のための日本語の本が出てきていますが、こちらの本ももれなく良書です。
コンペに参加しようと思ったらまず購入するバイブル的なやつです。
購入して間違いありません。
基本的にテーブルデータのコンペについて書かれていますが、CVの切り方やアンサンブル、特長量の作成方法など、テーブルコンペ以外にも役立つ一般的な内容ももちろん充実しています。
コンペに参加しているとき、煮詰まったらこの本を読み返してまだやっていないことを探すようにしていました。
始めてメダルを獲得したTReNDsコンペのときも大活躍をしてくれました。
初心者の強い味方です。
もちろんこれを読むだけで手を動かさなくてはは、コンペに勝てるようになりませんが、読んで書かれている内容を実践をすればきっとメダルは取れると思います。
それくらい良書です。
いつも大変お世話になっております。
スバラシク実力がつくと評判の統計学キャンパス・ゼミ―大学の数学がこんなに分かる!単位なんて楽に取れる!
単位はすでに取り終わっていたのですが、大学院入試のためにもう一度基礎から統計学を学びなおすために購入しました。
さすが、マセマといった感じです。大学受験以来でしたが、またお世話になりました。
確率密度関数について、基本から丁寧に解説されており、例題も豊富なので院試対策にも有効でした。
さらに、事後確率から事前分布を推定するガウス的考え方も身につくので良かったです。
検定を使う際は、この検定の前提条件をこの比較対象はきちんと満たしているかという点を確認するために使用しています。
詳解! Google Apps Script完全入門 ~Google Apps & G Suiteの最新プログラミングガイド~
これは、年始に購入して使用していました。



ちょうどこの記事で紹介してました。
ただ、この時はスプレッドシートSUMIFSという便利な関数が存在していることを知らなかったのでプログラムをわざわざ書いていました。(笑)
今なら、もともとある関数だけでインタラクティブに計算ができるシートを作成できます。
それでも、スプレッドシートなど生活の身の回りのことを自動化するための方法がまとまっていたので、必要になったときに辞書のノリで活用しています。
この辺りに興味のある方にはいいかもしれません。
以外と、Gmailやカレンダーが自動化できると幸せになれる人類は多いと思うので、持っていて損はないと思います。
世界一わかりやすいプロジェクトマネジメント
これは、買うべくして買った本です。
3年生のときに友達と行った受託開発のプロジェクトで全員エンジニアかつお客さんもITに詳しくないという状態のプロジェクトを行った際に、お客さんの言ってることが毎回変わったり、自分たちの中で情報共有がうまくできず、進捗90%から無限に終わらない現象が起きた反省から購入した本です。
本当はチームの中で誰か(自分)がこういった知識を持ったうえでどういった手続きを踏んでプロジェクトを進めていくのかを舵取りをしなければならなかったのだと、大いに反省をしました。
そして、この本の中で紹介されていた事例がまさに自分たちに起きていたことに当てはまっていたので、全世界でこういったトラブルは起きているんだなぁと、歴史から学ぶ重要性を感じました。
チームで1か月以上のタスクを行う場合はこの本に書いてある手順にのっとって実行していくように心掛けています。
これも、一度読んでからは辞書的な使い方をしています。
プロジェクトのまとめ役をやる人は読んでおくと幸せになれるかもしれません。
(決裁者との付き合い方なども書かれていて、ああ、仕事ならこういったこも意識するのかと想像が膨らんで面白いです)
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
この本は、個人的に最も衝撃を受けた本でした。
タイトルや表紙はなんとなく難しそうな雰囲気をかもしていますが、ストーリー調になっていて、とても読みやすい本です。
内容はサプライチェーンについて書かれています。
売上最底辺の工場のGMが、工場で起きている問題をボトルネック理論に基づきながらステップバイステップで解決していくストーリーです。
この本で印象的だったシーンは、「組織全体で部分最適化することは必ずしもその組織全体を最適化することにつながらない。むしろ、状況を悪化させる場合がある」というシーンでした。
ものすごく分かりやすくその事例が挙げられていてとても納得しました。と同時に、縦割り組織の日本ではこういったことが頻発していそうだなぁと思いながら読んでいました。
この本の良い点は、工場の課題を解決するストーリーなのですが、それが自分たちの場合ならどういった状況になるのかという応用を理解しやすくするために、単純化された具体例を都度上げてくれる点にあります。
そのおかげで、今、自分のプロジェクトのボトルネックは何でどういった点に注意する必要があるのかを分かりやすくしてくれます。
ちなみに、この本を読むと、高速道路での渋滞をボトルネック理論に基づいて語ることができるようになります。
そして、個人で渋滞の解消をすることはできなくても渋滞を悪化させない運転の仕方をすることができるようになります。
(理系男子大学生のドライブ旅行で紹介したら、理系学生ぽい感じで大いに盛り上がりました。)
孫子の兵法―――考え抜かれた「人生戦略の書」の読み方
これは、高校生の時に読んでいたら良かったなぁと思った本です。
孫氏の考え方が、実例をもとに書かれています。
そして、漢文も一緒に紹介されているので、進路選択などでまよっていた時期にこれを読んでいればどういった戦略で大学を選べばいいのかなど考えることができたと思います。
さらに、孫氏はセンター試験によく出題されるので運が良ければ知っている内容が出題されて大量得点できたかもしれません。
まあ、センター試験がなくても人生戦略的に利得が大きくなる決断はどういったものかということが書かれているので、純粋に知っているだけでも価値があると思います。
また、もし偉くなった時にこういった一節を知っていると、ウィットに富んだ発言をすることができるようになるかもしれません(笑)
安いですし、ページ数もそこまで多くないので気軽に読むにはいいかもしれません。
最後に
本を読むと、自身の知識として活用できるようにするために自分ならどうするかという反芻する作業を行うので、自然と自身を省みるようになります。
その結果、自分はどんなことに興味があり、なにに価値を感じて何に価値を感じないのかがわかるようになってきました。
コロナで出かける機会が減ってしまったことは悲しいことですが、自分と向き合う時間が増えたことで将来に対する漠然とした不安はなくなりました。
やるべきことは分かっているので、あとは自分自身が取り組むべきことを日々積み重ねていくだけだという状態になれたので、精神衛生上は良い一年になりました。
さらに、自分の好きなことがわかってきました。
簡単に言うと最適化が好きです。ただ、それが部分最適化なのか全体最適化なのかという差が上の本に表れているのだと思います。
おそらくですが、自分の価値は、新卒の時点では技術力に価値を見出されて働くことになりながら、徐々に提案の方に自分の価値がシフトしていく流れになるのではないかと感じでいます。
課題について考えながら、整合性をとっていろいろと提案をすることは現時点でも好きなので分析の現場を経験してよりリアルな提案をできるように力を身に着けていくのかなぁと思っています。
もしかしたら、来年は違うことを言っているかもしれません。
社会の将来がどうなるか、他者が自分をどう評価するのかはわからないので、自分の行動と環境というパラメータの制御に集中しながら目標に向かって過ごしていきます。
PS:積読が3冊くらいあるので読んでまとめ記事を書けるように頑張ります。。!
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